Q. RIAの開発時と実行時に必要な環境は?

リッチクライアントの開発と実行に必要な環境は何でしょうか?
開発版が必要なことは理解できるのですが、それ以外について教えてください。

A. Webサーバと開発版とサーバ実行版と、その他です

リッチクライアント(以下、略してRIA)はWebソリューションです。
そのためWebサーバ(IIS)が必須です。
スタンドアロン状態で開発する場合でも、IISを起動しておきます。
厳密には開発だけであれば不要ですが、作ればF7で実行したいはずですから。

次に、Magic製品について。
開発時に開発版が必要なのは当然ですが、Magic xpa ではRIA専用開発版もあります。
勿論、通常の開発版(C/S開発も出来るもの)でも大丈夫です。
Magic uniPaaS は開発版と言えば、一種類だけです。

注意することは、開発版では、1ユーザしか実行できません。
テストは、複数ユーザで実行環境に近い形で行うべきですから、これでは不十分です。
5ユーザ版でも良いのでテスト環境としてRichclient Server(RIA用サーバ実行版)を用意しましょう。

そして、必須とは言いませんが、Enterprise Serverも入れた方が良いと思います。
バッチ処理専用のサーバ実行版として使えます。
(非同期の長時間バッチとか、夜間バッチとか。)
また、 HTMLマージ用のサーバ実行版として使うこともできます。
本当に必要か?と疑わしいときは、2スレッドでも良いので、あると便利です。
個人的には、C/Sのときにも入れておきたいと思っています。

最後に、Magic以外について。
使いたい機能によって、用意する外部プログラム色々です。
代表的なものは、印刷ツールです。
PDF作成ツールとか、MSJ社が販売しているReports Magic です。

RIAではクライアント環境のプリンタに出力するローカル印刷は困難です。
サーバから使えるプリンタにしか、Magicからは出力できません。
ローカル印刷を使いたい場合、サーバでPDF作成して、クライアントで印刷というような方法になります。

その他の外部プログラムを使うときも、サーバで実行させるのか、クライアントで実行させるのかを明確に設計しておく必要があります。
そして、サーバで実行させる場合、マルチユーザ(スレッド)対応していることが必要です。
クライアントで実行させる場合は、インストールをどうするのか?が重要です。
RIAはクライアントへのインストール作業が不要という利点があります。
それが、外部プログラムによって失われる可能性も考えられます。

実行時は、上記の中で開発版が不要となります。
あとは、実行版のライセンスを運用形態とユーザ数を考慮して揃えます。