Q. RIAとマージの違いは何ですか?

Magicで作成するWebシステムには、RIAとマージがあると聞きました。
両者の違いは何でしょうか ?

A. タスクタイプ、実行環境の構成が異なります

マージ(またはHTMLマージ)は、実行時のクライアントとしてブラウザを使います。
IE、FireFox、Safari、Chrome 等です。
HTMLを扱えるものであれば良いので、Windowsに限らず、他のOSでも動作します。
スマートフォンは勿論、フィーチャーフォン(ガラケー)でも使えます。
マージ画面サンプル

それに対して、RIA(リッチクライアント)は、Magic専用クライアントを使います。
従来のC/Sで使っていたクライアント実行版に近いと言えます。
そのため、動作するクライアントOSは、上記のマージよりも制限を受けます。
uniPaaSであれば、基本的にWindowsのみとなります。
xpaでは、Widnwosに加えて、iOS(Apple)やAndroid(google)も使えるようになりました。
しかし、C/Sと異なるのは、クライアントに必要なモジュールはダウンロードして簡単にインストールできるという点です。
実行環境はサーバに集中させます。
クライアントには、データベースのクライアントソフトもインストール不要です。
RIA画面サンプル

使用する実行版も異なります。
マージでは、Enterprise Server というサーバ実行版を使います。
ライセンスはスレッドという単位でカウントされます。
それに対して、RIAは、Richclient Server というサーバ実行版です。
ライセンスのカウントは同時接続ユーザ数が基本となりますが、別の方式もあります。

当然ながら、開発方法も異なります。
マージは、予め表示用のHTMLファイルをMagicとは別に作成しておきます。
その中に、Magicからデータを渡す目印を入れます。
これをマージタグと呼びます。
プログラムを実行すると、マージタグにMagicからデータを送り込んでHTMLを完成させます。
タスクタイプはバッチになります。
感覚的には、テキストファイル出力プログラムの作成に似ています。

RIAのタスクタイプはリッチクライアントです。
感覚的には、オンラインタスクに似ています。
そのため、作りやすさだけで考えると、マージよりRIAの方が楽だと思います。

一応、上記のサンプル画面を表示させるプログラムをアップしておきます。
こちらからどうぞ。