Q. RIAでPervasiveは使えますか?

Magic uniPaaS や Magic xpa ではRIAの作成が可能ですが、その場合、DBMSはOracleやSQL Serverでなければならないのでしょうか?
Pervasiveを使うことも可能ですか?

A. 可能ですが、私は使ったことがありません

2014年1月現在の話となりますが。

技術的に可能か不可能か?ということであれば「可能」です。
しかし、私はRIAでPervasiveを使ったことはありません。
OracleとSQL Serverだけです。

DBMSには適材適所というか、それぞれ特徴があると思います。
今のところ、RIAにPervasiveは不利なような気がします。
主な理由は、次の2点です。
・デフォルトでは遅延トランザクションの楽観ロックが機能しないこと。
 → 参考は、こちら
・物理トランザクションでトランザクション設定をするとページロックの危険性があること。
 → 参考は、こちら

他にもライセンスの問題が絡みそうですが、それは本サイトでのテーマから外れるので言及しないでおきます。

もう一つ。差分更新も不利です。
OracleやSQL Serverでは、在庫数などのカラム特性で更新形式を「値更新」から「差分更新」に変更することも可能です。
※デフォルトは「値更新」です。
Pervasiveでは、この選択肢がありません。
必ず「値更新」になります。

差分更新

例えば、在庫が10個ある商品に対して、ユーザAは2個必要、ユーザBは3個必要だとします。
そして、ほぼ同時に更新処理が発生したと考えてみましょう。
値更新では、ユーザAは8個(10個から2個引いた結果)、ユーザBは7個(10個から3個引いた結果)、という情報をサーバに送ります。
しかし、このままでは正しい更新とは言えませんのでロック対象としなければなりません。
同じ状況で、差分更新では、ユーザAは「-2」、ユーザBは「-3」という情報をサーバに送ります。
あとは、これをサーバ上で元の在庫10個から順に引けば良いので正しい結果が得られます。
ロックする必要もありません。

以上のようなことから、更新処理が入るアプリケーションではOracleやSQL Serverの方を使いたいと思います。
参照系メインであれば、Pervasiveでも構わないと思います。
個人的意見として、参考までに。