Q. ソートできません

Magic eDeveloperで、実行時、テーブルコントロールのカラムタイトルをクリックしてソートするという機能を使っています。
しかし、実際には、ソートできる場合とできない場合とがあります。
マシンによっても状況が違うようです。
何が原因なのでしょうか?

A. 作業フォルダと動作環境の設定を確認してください。

Magic起動用のショートカットアイコンのプロパティを表示して、作業フォルダを確認してください。

ショートカット

クライアントへの標準インストールだと、「C:\Program Files\Magic\eDeveloperPlus」のようになっていると思います。
これが、DBサーバとかメタサーバなどのフォルダだと、少し注意が必要です。
また、クライアントのフォルダだとしても、OSがWindows Vistaであれば、やはり要注意です。

次に、動作環境設定の「ソート/一時用データベース」を確認してください。
デフォルトであれば、「Memory」だと思いますが「Default Database」のようになっていないでしょうか。

動作設定

ソートできない原因の多くは、ソート用の一時ファイルが作成できないことかと思います。
できない理由は、一時ファイルを作成しようとしたフォルダに書き込み権限が無いことです。

例えば、「ソート/一時用データベース」が「Default Database」で、データベース設定の位置指定がされていないときは、 作業フォルダに一時ファイルを作成しようとします。
このとき、作業フォルダがサーバ上のフォルダで、且つ、書き込み権限が与えられていないとエラーになります。
エラーメッセージはステータス行に一瞬表示されて、すぐ消えてしまうことが多いので見逃してしまっているかもしれません。
同様に、OSがWindows Vistaの場合、「C:\Program Files\」など、いくつか標準では書き込めないフォルダがあります。
すると、やはり一時ファイルが作成できず、エラーになります。

「ソート/一時用データベース」が「Memory」であれば、ディスク上に一時ファイルの作成をすることがないので、 うまく動作することが考えられますが、それでもV9PlusSP3cまでは「Memory」を使っていても、 「mglock.dat」を作業フォルダに作成しようとしていたので、上記と同じ理由でエラーになることがありました。

回避策としては、データベース設定の「位置」欄に、確実に書き込みできるフォルダを指定することです。
開発メモで、データベース設定の位置を解説しているので、そちらも参考にしてください。