マイグレーション: V7からV10への移行:セキュリティファイルの移行

ログオンセキュリティファイルとは、Magic のログインIDやパスワードが格納されているもので、デフォルトでは「usr_std.jpn」というファイル名になっています。
内容は暗号化されているので、テキストエディタで開いても読むことはできません。

このファイルは、V8、V9Plus、V10では異なるフォーマットを持っているため、V10で入力し直すか、移行ユーティリティを使うか、いずれにせよ、作り直す必要があります。
件数が少なければ、手入力の方が早いかもしれません。
しかし、件数が多い場合は、移行ユーティリティを使いましょう。

まず、V9Plus用に移行します。
V9Plusのインストールフォルダ、または、その下の「UTIL」フォルダに、「usrupd.exe」というファイルがあるはずです。
これが、移行ユーティリティです。
コマンドプロンプト(cmd.exe)から使います。

使い方は単純で、次のように入力します。
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usrupd V8(V7)のセキュリティファイル V9Plus用セキュリティファイル
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各ファイルは、フルパスで指定します。

例えば、V9Plusのインストールフォルダをカレントとして使うときは、次のようになります。
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usrupd C:\Magic\V7GEN\usr_std.jpn usr_std_v9.jpn
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次に、V10用に移行します。
同じく、V10インストールフォルダに、「usrupd.exe」というファイルがあるはずです。
使い方も同様です。
上記の例の続きと考え、usr_std_v9.jpnをV10インストールフォルダにコピーしたとします。
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usrupd usr_std_v9.jpn usr_std_v10.jpn
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こうして作られた「usr_std_v10.jpn」を、Magic.iniに指定します。
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UsersPath = usr_std_v10.jpn
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