関数−変換: 時刻型と文字型の変換:TStr,TVal

時刻型項目は、Magic内部では数値という扱いになります。
深夜零時からの累積秒数を数値として持っています。
これを、書式に応じて時刻として表示しているわけです。

但し、累積秒数として持っているのはMagic内部のメモリ上での扱いであり、データベース内の値としては、必ずしも累積秒数というわけではありませんし、数値項目というわけでもありません。

いずれにせよ、Magic内の式で使うときは文字列としては扱えません。
従って、数値型と文字型の変換に、StrValという関数を使ったように、時刻型と文字型との間にも変換関数があります。
時刻型を文字型にするのがTStr、文字型を時刻型にするのがTValです。
使い方は、日付型と文字型の変換関数であるDStr,DValと同様ですが、こちらの方が使用頻度は少ないかもしれません。

<使い方>
TStr(時刻項目 , '書式')・・・戻り値:書式に応じた文字型項目
TVal(文字項目 , '書式')・・・戻り値:時刻型項目

<例>
1) 現在時刻が、19時35分24秒の場合。
TStr(Time(),'HH:MM:SS') = 19:35:24
TStr(Time(),'HH:MM:SS PM') = 7:35:24 pm

2) 文字型項目Aの値が「123456」の場合。
TVal(A,'HH:MM:SS') = 12:34:56

TValでは、上記の例で「12」だけを与えると、「12:00:00」というようになります。
つまり、省略された部分には0分とか0秒を初期値として補って、可能な限り時刻に変換しようとしているようです。
しかし、不確定要素は排除して、時分秒を与えるのが良いと思います。