その他: V9Plusのチーム開発

一つのアプリケーション(MCF)を複数人で同時に開発するためには、チーム開発の設定が必要になります。 この設定をしなければ、MCFはファイルロックの状態でオープンされるので、一人しか開発できません。 以下、手順と操作方法です。

ログオン画面1.Magicへのログオン
チーム開発をするためには、開発者は別々のIDでログオンをする必要があります。
そのため、ログオンIDの登録をしなければなりません。
まず最初は、「supervisor」(パスワードなし)でログオンします。


動作環境ログオン画面を起動時に自動表示させたいときは、動作環境のパスワード入力を「Yes」にします。

ユーザ登録次に、設定/ユーザIDの画面で、ユーザIDとパスワード(省略可)を設定します。

ユーザID

CTL特性2.CTL特性
アプリケーション(MCF)をオープンし、CTL特性を表示します。

「ワークグループ開発」タブをクリックし、「チーム開発を有効にします」にチェックを入れます。
確認画面でOKを押すと、チーム開発モードでアプリケーションが再オープンされます。
当然ながら、このときアプリケーションは、サーバ上の共有フォルダに置いておかなければなりません。チーム開発

3.チーム開発
手順1で登録したユーザIDを使ってログオンし、開発を進めます。
但し、チーム開発モードになっても、モデルやテーブルは複数人で同時編集できるわけではありません。
これらは相変わらず一人にしか編集する権利を与えられません。
複数人で同時作業ができるのは、プログラムリポジトリです。

チェックアウト4.チェックアウトとチェックイン
チーム開発を有効にすると、これまでのようにズームをすれば即編集とはいきません。
「これから私が修正します」という宣言が必要になります。
これが、チェックアウトです。

リードオンリーチェックアウトの宣言をせずにプログラムをズームすると読込専用となり、修正はできません。
チェックアウト中は、他の人が使えないようにロックが掛かります。

チェックインそして、作業が完了すると「この修正を確定します」という宣言も必要です。
これがチェックインです。

また、チェックアウトはしたものの、「やっぱり変更は中止します」という場合もあります。
それが、アンチェックです。

5.プログラムリポジトリでの行追加・行削除
チーム開発を有効にすると、プログラムリポジトリでF4やF3を押しただけではプログラム行の作成、削除はできません。
上記4のチェックアウト、チェックインとは別の操作が必要になります。
それが、「チェックアウトPrgRep」、「チェックインPrgRep」です。
チェックアウトやチェックインと同様に「MVCS」のメニューの中にあります。
「PrgRep」とはプログラムリポジトリのことです。
プログラムリポジトリの行追加、行削除をする場合は、「チェックアウトPrgRep」でプログラムリポジトリ全体をチェックアウトして、作業が終わったら「チェックインPrgRep」で確定します。
この作業は、同時に複数人ではできません。
一人での作業となります。
Magicは左端の「#」欄の番号が重要な意味を持ちます。
そのため、「#」欄の値が変更される操作は、慎重にしなければならないので、このような制限が付けられているようです。
また、プログラムの複写(Ctrl+R)、移動(Ctrl+M)、上書(Ctrl+W)もチェックアウトPrgRepが必要になります。

6.チーム開発の解除
チーム開発を解除するには、CTL特性の「チーム開発を有効にします」のチェックを外せばよいのですが、ここでも覚えておくべき手順があります。
CTL特性もチーム開発によるチェックアウトの対象なので、まず、CTL特性の画面を表示してチェックアウトします。
その後、該当のチェックを外します。
チーム開発を解除するには、すべてのリポジトリはチェックインされた状態でなければなりません。

※参考情報
Magicをインストールしたフォルダに「readme.chm」があります。
これを開いて、次のところを読んでおきましょう。
目次→参考技術情報→ワークグループ開発機能利用時の注意事項