INIや設定: INI内容の上書き「@ファイル名」

INI指定起動用ショートカットのプロパティで使うMagic.iniを設定する方法は、既に広まっているので今さら記載する必要もないと思います。

それでは、INIの内容の一部分だけを書き換える方法は活用されているでしょうか?
これを活用すれば、開発版と実行版のMagic.iniを共通にすることができます。
つまり、開発用と実行用とで別々のMagic.iniを二重に持つ必要がないということです。

追加ファイルその方法は、先ほどのMagic.iniの指定の後に「@ファイル名」を追加することです。

例えば、上図の「Magic01.ini」は開発用のINIファイルで、「RNT.txt」が実行用にライセンスファイル等を変更するものだとすると、内容は次のような感じになります。
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/LicenseFile = C:\\uniPaaS\\ClientV1\\license.dat
/LicenseName = MGCSRTX

/[MAGIC_LOGICAL_NAMES]DATA = \\\\DataServer\\DATA\\
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Magic.iniの書き換えたい部分を「/」を付けて記述します。
ここで、注意すべきことは、フォルダの区切り等に使う「\」が2つずつあることです。
1つだけではダメです。
ここに記述するときは、「\」は打ち消しの予約語になっているので、2つにしなければなりません。
上の例では、「LicenseFile」は「C:\uniPaaS\ClientV1\license.dat」となります。
これを「/LicenseFile = C:\uniPaaS\ClientV1\license.dat」としてしまうと、実際には「C:uniPaaSClientV1license.dat」と解釈されるので失敗します。

次に論理名等、[MAGIC_ENV]以外のセクションは、セクション名から記述しなければなりません。
セクション名を省略すると全て[MAGIC_ENV]にあるものとして解釈されます。
よく使うのは、上の例のように論理名だと思います。
あとは、 データベース設定([MAGIC_DATABASES])とプリンタ設定([MAGIC_PRINTERS])でしょうか。
論理名は、特にそうですが、いずれも「\」は2倍にすることを忘れないように気を付けて記述します。